授業をしていると、
「ちゃんと伝えたい」「もっとわかりやすくしたい」という想いがあっても、
その通りに届かない瞬間が確かにあります。
私自身も、今自分の娘が中学生。
かつては学習支援員として小中学校で勤務にあたっていたこともありました。
勉強を教えていて、
「分かった?」と聞くと「分かった」と返ってくるのに、
いざテストを見るとまったく理解できていなかった……
そんな“ずっこける瞬間”を何度も経験しました。
その瞬間に胸の中へ広がるのは、
藍色や灰色のような静かな落ち込みです。
「どこで伝わらなかったんだろう」
「自分の説明が悪かったのかな」
教育に向き合う人ほど、この自責に似た痛みを知っています。
けれど、心の奥では必ず
“赤い小さな情熱” が灯り直します。
「もっと寄り添おう」
「この子の“わからない”を一緒に紐解いていこう」
教育に関わる人の優しさとは、
落ち込んだあとに前を向くこの姿勢なのだと思います。
今日は、そんな教育者の心の中でよく起きる
「授業が伝わりにくい3つの悩み」 についてお話しします。
◆悩み①
「授業中は理解したように見えるのに、テストで結果につながらない」
授業では笑顔で頷き、
「わかったよ」と返事が返ってくる。
しかし、テスト結果を見てみると——
まったく理解が定着していなかった。
このギャップに教育者は大きく心を揺らします。
生徒の“わかった”は、
「その場での雰囲気理解」 であることが多く、
頭の中で情報が整理されておらず、
テストのときに抜け落ちてしまうのです。
◆悩み②
保護者に“教育方針”や“教室の魅力”が伝わらない
どれだけ真剣に説明しても、
保護者の反応は思ったほど動かず、
入塾につながらない。
「いいこと言ってるのに伝わらない……」
「何が悪かったんだろう……」
そんな心の落ち込みを経験した先生も多いものです。
実は保護者の本音は、
「難しい説明より、イメージがほしい」 というもの。
文字や口頭では、
教室の雰囲気も教育方針も
どうしても見えにくくなってしまいます。
◆悩み③
教室の理念やメソッドが“見える形”として示せない
教育サービスは“目に見えにくい”のが最大の課題です。
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実際の授業の雰囲気
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子どもがどう変わるか
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先生の人柄や大切にしている想い
こうした大切な価値が、
説明だけでは保護者や生徒に届きにくい。
だから教育者は、いつも
「どうすればもっと伝わるだろう?」
と悩むことになります。
◆◆そしてこの3つの悩みには、実は共通点があります。
それは——
👉 “情報が、相手の頭の中で整理されていない”こと。
理解・共感・納得。
これらは「視覚」を使わないと生まれにくいのです。
だからこそ、教育に必要なのは
“見える形で伝えること”。
そのヒントとなるのが、
私が制作している
🌟 【動く板書】手描きアニメーション
という、新しい授業サポート動画です。
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教室の理念
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メソッドの流れ
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授業のポイント
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ビフォーアフター
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保護者への説明
こうした“伝わりにくい部分”を
視覚でやさしく整理して見せることで、
理解の道筋が自然に整っていきます。
🌱【次回予告】
次の記事では、
「【動く板書】とは何か?
教育者の悩みを“視覚で整理する”新しい授業ツール」
について詳しくご紹介します。
「伝わる授業」をつくるヒントになれば嬉しいです。